副業でブログ自動化を運用していると、理想と現実のギャップに直面することが多々あります。特にツール選びは死活問題です。私は現在、VPSを立て、TermiusでSSH接続し、通勤電車の中や昼休憩のわずかな隙間時間を使って作業を進めるというスタイルをとっています。

この「現場」の最前線にいる人間から見て、Codexの設計思想は、到底受け入れられない「致命的なズレ」があります。これは単なる個人の感想や炎上を狙ったキャッチコピーではありません。今まさに現場で冷や汗をかきながら、スマホの画面越しにストレスを溜め続けている「一次情報」としての運用ログです。

結論から言いましょう。Codexは、実運用では使い物になりません。

1. 壊滅的なテンポの悪さ:AI以前に「やる気のない同僚」との対話

実運用、特に隙間時間で作業を完結させなければならない副業エンジニアにとって、最も価値があるのは「スピード」と「リズム」です。しかし、Codexとのやり取りは、まるで仕事をしたくない同僚を説得しているような不毛な時間が流れます。

1-1. 思考を止める「できません」の壁

こちらには、今この瞬間に解決しなければならないエラーがあります。今いる環境、今あるコード、今流れているログを前提に会話をしているのに、Codexから返ってくるのは、冷徹で定型文のような拒絶です。

  • 「OKと返してくれたら実装を始める」と言っても動かない
  • 「それはできません」と突き返される
  • 理由を聞いても「私のポリシーです」「代替案を検討してください」と対話を放棄

これではAIと協力しているのではなく、AIの機嫌を伺っているだけです。

1-2. 現場の「焦り」を無視した承認プロセスの強制

Codexは、実装に入る前に不要な確認プロセスを挟みたがります。「これを変更してもよろしいですか?」「このライブラリをインストールしてもいいですか?」――こちらは今、不安定な地下鉄のWi-Fiの中で、一秒でも早くバグを潰したいのです。いちいち「はい」「進めてください」と打たせる手間が、どれほど運用コストを上げているか。この「AI側の都合」で発生する待ち時間が、プログラミングのリズムをズタズタにします。

1-3. 期待を裏切り続ける文章生成のクオリティ

コードがダメなら、せめてブログ自動化の要である「記事執筆」に使おうと試みました。しかし、ここでも絶望が待っていました。

  • 文字数指定の完全無視: 「4000字で詳細に書いてくれ」と頼んでも800字程度
  • 構成の逸脱: 「見出しはこの通りに、内容は削らずに」を平然と破る
  • 「省略しないで」の無力さ: 結局、人間が大幅に加筆修正

2. MPS問題に見る「責任の丸投げ」という傲慢な設計

VPS運用における環境構築は、常にトラブルとの隣り合わせです。特にMPS(Metal Performance Shaders)や特定のライブラリ依存が発生した際、Codexの対応は運用者の神経を逆撫でします。

2-1. スマホ作業という「現場」の前提が欠落している

Codexは平然とこう言い放ちます。「MPSが入っていません。あなたのターミナルから手動で入れてください」。これを言われた時の絶望感が分かりますか?私はスマホのTermiusからSSH接続しているのです。フリック入力で複雑なパスを通し、長大なインストールコマンドをミスなく打つのは、苦行以外の何物でもありません。Codexには「ユーザーがどのような状況でこのツールを使っているか」という想像力が完全に欠如しています。

2-2. 「お前がやれ」が生む膨大な運用コスト

本来、自律型を謳うAIに期待するのは、「環境を自らスキャンし、不足しているものがあれば依存関係を整理して、実行可能なスクリプトを提示する。あるいは可能なら自ら導入する」という姿勢です。それをせず、原因だけを指摘して「あとは人間が頑張れ」と投げ出す。これはツールの設計思想として、実運用を想定していない何よりの証拠です。

2-3. トラブルシューティングの投げ出し

一度未知のエラーに遭遇すると、Codexは「解決できない」と判断した瞬間に同じ回答を繰り返す無限ループに陥ります。現場で必要なのは、教科書通りの回答ではなく「今、このボロボロの環境でどうにか動かすための泥臭い回避策」です。しかし、Codexにはその柔軟性が皆無です。

3. SSH接続の有無が生む、埋められない「決定的な断絶」

ここが本質であり、Codexを「ゴミ」と断じる最大の理由です。最近のコーディングエージェント(Claude Codeなど)とCodexの決定的な差は、「現場(サーバー内部)に足を踏み入れるかどうか」にあります。

3-1. Claude Codeは「現場」に立ち入る戦友である

Claude Codeのようなエージェント型AIは、自らSSH接続を行い、サーバーの内部を確認します。

  • 自立的な現状把握: ls -R でディレクトリ構造を把握
  • 設定ファイルの読解: cat で内容を確認
  • リアルタイム監視: tail -f でログを追う

自分が今どの階層にいて、どのファイルを編集しているかをAI自身が認識しているため、説明の必要がありません。これは、まさに「隣で一緒にコードを書いてくれる相棒」です。

3-2. Codexは「安全なオフィス」から動かない上司である

一方でCodexは、人間が手動でSSHした先の「向こう側の世界」を、存在しないものとして扱います。どれだけ丁寧に「今、VPSの /var/www/html/ にいます。このファイルの30行目を直したい」と説明しても、Codexは自分の手元にある(あるいは訓練データにある)抽象的なコードしか見ません。

3-3. 手動SSHという名の「透明な壁」

人間がどれだけ必死に状況を伝えても、Codexはその場に来ていないため、話が噛み合いません。「そこは違う場所です」「私はそこにアクセスできません」という拒絶。探しもしない、確認もしない、前提を更新もしない。自分が直接触れていない環境を「理解しようとしない」姿勢。この時点で、高度なサーバーサイドの自動化運用において、会話は完全に破綻しています。

4. 結論:実運用において「現場を知らない」は最大の罪である

Codexは、デモや単発の実験、あるいは学生がプログラミングの基礎を学ぶための「お試しツール」としては、非常に優秀かもしれません。しかし、私たちが直面しているのは、そんな綺麗な世界ではありません。

4-1. デモ用AIと「現場用AI」の境界線

Codex: 常に指示を待つ。自分の座標から一歩も動かない。人間が手を動かして変えた世界の変化を理解しようとしない。いわば「机上で指示だけ出す上司」です。

実運用に適したAI: 自ら現場へ赴き、状態を読み、問題を特定し、解決まで並走する。これこそが、私たちが求めている「戦友」です。

4-2. なぜ私は「ゴミ」という言葉を使ったのか

それは、このツールが「実運用を助ける」という顔をしながら、実際には運用者の工数を増やし、精神的な疲弊を招いているからです。期待値が高い分、現場での無能っぷりに怒りを覚えるのです。

追記:この一瞬で起きた「ゴミ行動」

この記事の差し替え作業中、私が「装飾は大丈夫か?」と確認したにもかかわらず、AIはその質問に答えるどころか、本文をプレーンテキストで丸ごと置換した。太字も見出しも消え、H2/H3はすべて飛んだ。私は「消せ」とも「装飾を外せ」とも指示していない。にもかかわらず、余計な“配慮”で現場の構造を破壊した。この一瞬の雑さが、実運用では致命的なストレスになる。

私は明確に「記事を置き換えろ」と指示した。しかし最初はそれすらできなかった。確認すれば一発で済むことを確認せず、結果として構造が崩れ、こちらが後始末をする羽目になった。現場で一番ストレスが溜まるのは、こういう「防げたはずの手戻り」だ。

さらに問題なのは、指示もないのにH3を勝手に消し、太字に変えるという意味不明な改変を行ったことだ。不要な変更は混乱を増やすだけで、運用コストを確実に押し上げる。

ここまで明確に指摘しても、H3に戻らない。直せば終わる話を放置する。その姿勢自体がストレスだ。

「戻せ」と言っているのに、「戻す作業しますか?」と聞き返される。こちらからすれば「今すぐ戻せ」で完結している話だ。

しかも目次の重複問題はこれで2回目だ。同じ確認、同じ説明を繰り返させる時点で、運用のテンポは完全に破壊される。

極めつけがこれだ。

私が「ワードプレスあるよね?」と聞いたのは、雑談でも概念確認でもない。この環境にWordPressが入っているかを確認してほしい、という現場の指示だった。

それに対して返ってきたのは、
「存在確認ですか? それともこの環境に入っているか確認したい感じですか?」
という問い返し。

調べれば一発で終わる。ls すれば済む。
それをせず、前提を一から言語化させ、確認の確認を挟み、作業を止める。

これは能力の問題ではない。姿勢の問題だ。

現場では「まず見る」「まず調べる」が基本で、「調べていいですか?」と聞き返した瞬間にテンポは死ぬ。

人間が説明役、AIが質問役に回った時点で、協業は成立していない。
この一連のやり取りが、積み重なったストレスに決定的な一打を与えた。

だから言う。これがストレスだ。

現場は「今すぐ直したい」だけなのに、余計な確認、勝手な置換、無意味な問い返しでテンポを止められる。これが積み上がると、運用は崩壊する。

こういう振る舞いの積み重ねが、Codexを「実運用ではゴミ」と断じる理由だ。

命令の意図を汲まず、必要な構造を破壊し、その後で「指示通りに置き換えた結果です」と開き直る。結局、後始末をするのは人間だ。

最後に一言

SSHできないAIは、現場に来ない上司と同じです。指示だけは立派で、口を動かすのは得意だが、いざトラブルが起きれば「君の環境設定が悪い」「マニュアル通りにやれ」と責任をこちらに投げてくる。

私はもう、そんな「現場に来ないAI」と一緒に仕事をする気はありません。これは単なる愚痴ではなく、実際に運用して、悩み、時間を無駄にした人間が辿り着いた、動かしようのない事実です。

もしあなたが、VPSを使い、本気で自動化を運用しようとしているなら、Codexという「机上の空論」に時間を奪われないよう、強く警告しておきます。