はじめに

前回の記事で触れた自動化サイトですが、実は想定外の大きなミスを犯していました。新規ドメインを取得したつもりが、実際には中古ドメインだったのです。結果として、クロールやインデックスに大きな問題が発生し、最終的には運用を断念することになりました。今回は、その経緯と、同じ失敗を避けるための具体的な確認方法を共有したいと思います。

ミスの概要

4月末、自動化サイト運用を目的として新規ドメインを取得しました。取得当初は特に問題があるようには見えませんでした。

しかし運用開始後、明らかに異常な状態に気づきます。

  • インデックス登録が進まない
  • クロール頻度が異常に低い
  • Search Console上で、自分が作成していないURLばかりがクロール対象になっている

特に最後の点が最も不審でした。自分が作成していないページばかりがクロール対象になっているとはどういうことなのか、理解に苦しみました。

不審に思い調査した結果、このドメインには過去の運用歴があり、以前は違法アップロードサイトのまとめサイトとして運営されていたことが判明しました。

さらに、その後も複数の運営者によって使われては放棄される状態を繰り返していたようです。

つまり、完全に「訳ありドメイン」だったのです。

AIの一般的な回答を信じてしまった

焦った私は、藁にもすがる思いでGeminiに相談しました。

その結果、「中古ドメインでも過去の情報を完全に引き継ぐわけではない」という回答を得ました。

この言葉を信じて、改善する可能性に賭けて運用を継続することにしました。

しかし現実は厳しく、クロール状況は最後まで改善することはありませんでした。

結果として、時間とコストを無駄にする形で終了しました。

ここで学んだこと:AIの一般的な回答は、個別の具体的なペナルティには対応できないということです。Googleからペナルティを受けたドメインを、一般的な知識で救うことはできないのです。

 

中古ドメインは本当にお得なのか?

一般的には、中古ドメインにはドメインエイジがあるため、新規ドメインより有利と言われることがあります。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。

本当に価値のある中古ドメインであれば、

  • ドメイン専門の買取業者
  • SEO業者
  • ドメイン転売業者

などが先に確保し、数万円~数十万円で販売しているはずです。

にも関わらず、あなたが通常の手順で取得できる中古ドメインが質の高いものである可能性は、極めて低いのです。

実際、私が取得したドメインもその典型例でした。

違法サイトとして扱われていた履歴があり、誰にも買われず、最終的に私の元へ流れてきたというわけです。

「ラッキー」と思って掴んだドメインほど危険なものはありません。

中古ドメインを見分けるための具体的な対策

中古ドメインを避けるなら、最低限以下の2つのツールを確認することを強くお勧めします。

 

【1】Wayback Machine でサイト運営歴を確認

Wayback Machineにアクセスして、対象のドメインを検索します。

過去の運営履歴が残っていれば、アーカイブされたページが表示されます。

ここで、以下のようなサイトが見つかったら要注意です:

・ アダルト・出会い系サイト

・ 違法ダウンロード・ストリーミングサイト

・ ギャンブル関連サイト

・ スパムサイト

・ 詐欺サイト

これらのカテゴリに該当すれば、Googleのペナルティが残っている可能性が非常に高いです。そのドメインは避けるべきです。

私の場合はアダルトサイトを運営する前提だったため、アダルトサイトを引けたのはラッキーでしたが、クロールされないと意味はないです。

 

【2】Ahrefs Backlink Checker で被リンク状況を確認

次に、Ahrefs Backlink Checker(無料版でも利用可能)でそのドメインの被リンク状況を確認します。

以下のような特徴が見られたら、高リスクの中古ドメインの可能性があります:

・ 被リンクが極端に多い(数千以上)

・ 不自然な海外リンクが大量にある

・ アダルト・ギャンブル・違法サイトからのリンクが多い

・ 中国や東欧からのリンクが異常に多い

これらは、かつてスパム目的で運営されていたサイトの典型的な特徴です。

Googleがそのドメインに対して手動ペナルティを課している可能性があります。

 

安全なドメインの特徴

一方、以下の条件を満たしているドメインであれば、新規ドメイン(あるいは運営歴があってもクリーンなドメイン)である可能性が高いです:

✓ Wayback Machineにアーカイブがない、またはごくわずか

✓ Ahrefsで被リンク数がほぼ0である

✓ ドメイン年齢は古いが、運営歴は不明確(削除されて放置されていたドメイン)

このような「過去の痕跡が少ないドメイン」であれば、安全に使用できる可能性が高いです。

 

まとめ:同じ失敗をしないために

完全に保証することはできませんが、この2つのツール(Wayback Machine と Ahrefs)を事前に確認するだけで、「訳ありドメイン」を引くリスクは劇的に低下します。

私の場合、もしこの確認を事前に行っていたら、時間とドメイン費用を無駄にすることはなかったでしょう。

ドメイン取得は、サイト運営の第一歩です。

ここで失敗しないことが、サイト運営の最重要ポイントだと、身をもって学びました。

ドメイン購入時には、数分の調査が、後々の大きな損失を防いでくれます。